吉祥寺駅

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吉祥寺駅(きちじょうじえき)は、東京都武蔵野市吉祥寺南町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・京王電鉄である。

現在、駅の工事が行われている。

乗り入れ路線[編集]

JR東日本の中央本線と、京王電鉄の井の頭線が乗り入れ、接続駅となっている。

JR東日本の駅に乗り入れている路線は中央本線のみであるが、一般列車の運転系統としては、急行線を走る中央線快速電車および緩行線を走る中央・総武線各駅停車の2系統が停車する。加えて成田空港駅へ直通する特急「成田エクスプレス」が停車する。一方、京王井の頭線は当駅を終点としている。

歴史[編集]

  • 1899年明治32年)12月30日 - 甲武鉄道の駅として開業[1]。旅客および貨物の取り扱いを開始。
  • 1906年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
  • 1934年昭和9年)4月1日 - 帝都電鉄(現・京王電鉄井の頭線)が開業。
  • 1940年(昭和15年)5月1日 - 帝都電鉄が小田原急行鉄道に合併し、同社帝都線の駅となる。
  • 1942年(昭和17年)5月1日 - 小田急電鉄東京急行電鉄大東急)に併合。
  • 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離し、同社井の頭線の駅となる。
  • 1965年(昭和40年)4月5日 - 貨物の取り扱いを廃止。
  • 1969年(昭和44年)
    • 4月6日 - 高架駅化。
    • 4月 - 中央・総武線(各駅停車)および営団地下鉄東西線直通電車が荻窪から三鷹まで延長。
    • 12月3日 - 北口に吉祥寺ステーションビル「吉祥寺ロンロン」開業。
  • 1970年(昭和45年)11月 - 南口の地上8階・地下2階建て駅ビル「ターミナルエコー」開業(その後ユザワヤ吉祥寺店)。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月21日 - 北口駅前広場が完成、記念式典・イベントを開催。
    • 4月1日 - 国鉄分割民営化により、中央本線の駅はJR東日本の駅となる。
  • 1989年平成元年)8月26日 - 「ロンロン」リニューアルオープン。
  • 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
  • 2006年(平成18年)4月21日 - 京王井の頭線のホームで防護枕木に列車が衝突する事故が発生。乗車していた乗客数人が怪我を負った。この日以降、渋谷寄りに1両分余分に設けられていたプラットホーム部分に停止位置を10m程ずらす措置が採られる。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - 京王電鉄でICカードPASMO供用開始。
  • 2009年(平成21年)8月 - JR東日本が吉祥寺駅の改修工事に着手。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月31日 - 京王吉祥寺駅ビルが閉店。同時に地下通路も閉鎖。
    • 4月1日 - 吉祥寺ロンロンが「アトレ吉祥寺」に改称、第1期リニューアルオープン[2]
    • 4月上旬 - 京王電鉄が吉祥寺駅の駅ビル建て替えに着手。
    • 9月21日 - アトレ吉祥寺グランドオープン。
  • 2014年(平成26年)4月23日 - 新京王吉祥寺駅ビル「キラリナ京王吉祥寺」オープン。

駅構造[編集]

JR東日本[編集]

島式ホーム2面4線を有する高架駅である。早朝や深夜など中央線が快速運転を行っていない時間帯は3・4番線ホームが閉鎖される。

改札口は、中央にある中央口(北口)・公園口(南口)・アトレ本館口(西口)、および西荻窪寄りにあるアトレ東館口(東口)の4ヶ所である。

エスカレーターエレベーターが設置されている。

なお、東隣の西荻窪駅から東京都区部に入るため、当駅が中央本線における八王子支社管内最東の駅となる。そのため、当駅と西荻窪駅の間に東京支社との境界標が設置されている。

のりば[編集]

番線 路線 行先
1 中央・総武線(各駅停車) 三鷹方面
2 中央・総武線(各駅停車) 新宿秋葉原千葉方面
地下鉄東西線高田馬場大手町西船橋)方面
3 中央線(快速) 立川八王子高尾方面
4 中央線(快速) 中野・新宿・東京方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 早朝と深夜に運転される中央線東京行各駅停車は2番線、東京発各駅停車は1番線から発車する。
  • 中央線下り快速(3番線発)は当駅以降各駅に停車(臨時は例外あり)するので「各駅停車」と案内され、E233系では「快速」表示も行われない。なお、平日は中野から各駅に停車する。


京王電鉄[編集]

頭端式ホーム2面2線を有する高架駅(地上3階)である。

改札は1ヶ所で、その脇にキラリナ京王吉祥寺への入口がある。正面にはエスカレーターがあり、降りるとJR公園口(南口)改札がある。

また、1階は専門店街フレンテ(旧・京王クラウン街)があったが、改築のため閉店した。

のりば[編集]

番線 路線 行先
1・2 井の頭線 久我山永福町明大前下北沢渋谷方面
  • 1・2番線とも用途は区別されておらず、主に急行、各駅停車、各駅停車(永福町で後発の急行と待ち合わせ)の3サイクルで番線に関わらず相互に入線する。
  • 片面ホームが2面で、双方のホーム間は改札口近くまで戻らないと行き来できない。
  • 2008年8月から2010年度末にかけて行われた当駅の高架橋改築工事では、早朝・深夜帯を片側のホームのみ使用した。また、それと合わせて8月に実施していた夏季特別ダイヤの際も終日片側のホームのみ使用していた[3]
  • ホームの乗車位置には、渋谷駅と同様に緑色とオレンジ色のランプが設置され、それぞれ識別することにより乗車する電車がわかるようになっていたが、改良工事に伴って撤去されている。

利用状況[編集]

中央線東小金井以西の駅と渋谷駅の間を移動する場合、新宿経由で中央線と埼京線または山手線を利用するよりも当駅での乗り換えで井の頭線を利用した方が運賃が安く、同線内で急行を利用すれば乗り換え時間を含めた所要時間もほぼ互角である[4]

当駅は北口・南口ともに多くのバス路線が発着しており、当駅の所在地である武蔵野市民の他、三鷹市調布市練馬区杉並区西東京市の住民も利用している。吉祥寺は東京都多摩地域でも屈指の繁華街のため、隣接する市区以外からも多くの人が集まり、時間帯を問わず賑わっている。

各年度の一日平均乗車人員の推移は下表のとおり。

年度 JR東日本 京王電鉄 出典
1992年 140,874 78,740 [5]
1993年 140,622 77,189 [6]
1994年 138,455 75,975 [7]
1995年 137,109 74,497 [8]
1996年 138,666 72,137 [9]
1997年 136,039 69,951 [10]
1998年 134,556 70,677 [11]
1999年 [1] 135,017 70,590 [12]
2000年 [2] 136,927 70,984 [13]
2001年 [3] 139,168 71,836 [14]
2002年 [4] 139,356 71,778 [15]
2003年 [5] 139,209 71,582 [16]
2004年 [6] 138,644 71,288 [17]
2005年 [7] 139,245 71,452 [18]
2006年 [8] 140,155 71,890 [19]
2007年 [9] 143,932 72,702 [20]
2008年 [10] 143,178 72,395 [21]
2009年 [11] 141,314 71,468 [22]
2010年 [12] 138,420 69,882 [23]
2011年 [13] 137,555
2012年 [14] 138,483

乗降人員の推移 (京王)[編集]

年度 乗降人員
1948年(昭和23年) 18,900
1955年(昭和30年) 35,321
1960年(昭和35年) 57,563
1965年(昭和40年) 82,616
1970年(昭和45年) 94,234
1975年(昭和50年) 124,756
1980年(昭和55年) 144,147
1985年(昭和60年) 148,977
1990年(平成02年) 154,661
1991年(平成03年) 159,782
1995年(平成07年) 148,640
2000年(平成12年) 141,415
2005年(平成17年) 143,122
2007年(平成19年) 147,424
2008年(平成20年) 147,020
2009年(平成21年) 145,197
2010年(平成22年) 142,083
2011年(平成23年) 140,929
2012年(平成24年) 141,475
2013年(平成25年) 139,679

駅周辺[編集]

駅周辺は東京都有数の商業地区である。大型商業施設の他、オープンカフェ、飲食店、ブランドショップなどが所狭しと立ち並んでおり、週末には多くの買い物客が訪れる。

駅から練馬区杉並区三鷹市の境界まで徒歩圏内である。

中央口(北口)は広く、メイン出口である。みどりの窓口があり、待ち合わせ場所として人が多い。公園口(南口)を出ると京王井の頭線の乗り場がある。

中央口(北口)[編集]

駅前は広いロータリーになっており、武蔵関、大泉、石神井、柳沢、西荻窪、中野方面(下記参照)の路線バスが発着している。

アーケード商店街として吉祥寺サンロード商店街吉祥寺ダイヤ街が駅前から伸びており、この2つが北口のメインストリートとなる。駅前から北西に伸びるダイヤ街 (East→West zone) を抜けた先に東急百貨店吉祥寺店がある。そのさらに北西側は急速に商業地化が進んだ一帯で、通称「東急裏」と呼ばれており、オープンカフェやブランドショップが密集している。そのさらに奥は古くからの高級住宅街である。

駅の北東にはヨドバシ吉祥寺があり、その東側の一帯は風俗店などが立ち並ぶ歓楽街となっており、現在のヨドバシ吉祥寺の建物はかつて近鉄百貨店東京店であったため、周辺一帯は通称「近鉄裏」と呼ばれていた。2000年代以降では東急裏を始めとする他地区のテナント料高騰を嫌ったエスニックショップなどが進出している。

中央口・北口にある主な施設・店舗

公園口(南口)[編集]

南口も商業地区だが、その範囲は北口側に比べて狭い。南口のパークロード商店街はバスの通り道になっているにもかかわらず幅員が狭く、かつ人通りが昼夜を問わず多い。そのため、人や自転車すれすれの所をバスが徐行し、安全面で問題となっている。

駅から徒歩5分の場所にある井の頭恩賜公園は行楽地として知られる。特に花見の時期には多くの人が訪れる。公園までの道(七井橋通り)沿いには有名な焼き鳥店「いせや総本店」を始め、個性的な店舗が立地する。

公園口・南口にある主な施設・店舗

バス路線[編集]

のりばは、北口・中央口と公園口の2つに大別される。

北口[編集]

駅近くの吉祥寺駅(当駅北口のロータリー)に関東バス西武バスの路線が乗り入れる。主に北側に向かう路線と東側に向かう路線が発着する。

関東バスは五日市街道営業所 (E) ・武蔵野営業所 (B) ・青梅街道営業所 (C) 、西武バスは上石神井営業所滝山営業所(吉64のみ)がそれぞれ担当する。各路線の詳細は営業所記事を参照。

のりば0

  • ムーバス:東循環、北西循環、三鷹・吉祥寺循環 (B)

のりば1

  • 吉54:緑町一丁目経由 武蔵野市役所行 (B)
  • 吉55:武蔵野市役所・北裏経由 柳沢駅行 (B)
  • 吉72:成蹊学園前・武蔵野大学経由 桜堤団地行 (B)
  • 吉73:武蔵野大学・柳橋経由 向台町五丁目行 (B)
  • 吉74:成蹊学園前・武蔵野大学経由 関前西公園行 (B)
  • 吉75:武蔵野大学・柳橋経由 ヴィーガーデン西東京行(B)(休日のみ)

のりば2

  • 吉50:成蹊学園行 (B)(学休ダイヤ時と休日は全便運休)
  • 吉51:成蹊学園前経由 武蔵野営業所行 (B)
  • 吉52:成蹊学園前・武蔵野住宅経由 電通裏行 (B)(早朝1本のみ)
  • 吉53:成蹊学園前・武蔵野住宅経由 柳沢駅行(B)
  • 臨吉50:急行成蹊学園行(成蹊大学において入試及び祭事開催時のみ運行 成蹊学園まで無停車) (B)

のりば3

  • 西10:東京女子大前経由 西荻窪駅行 (C)
  • 吉80:東京女子大前経由 青梅街道営業所行 (C)
  • 吉81:東京女子大前経由 上石神井駅行 (C)(土曜・休日のみ)
  • 空港連絡バス:降車専用(小田急 (A) ・関東 (C) 23時20分着と24時10分着のみ)

のりば4

  • 吉61:都民農園セコニック
  • 吉61-1:大泉学園駅南口・都民農園セコニック経由 新座栄行
  • 吉62:西武車庫行
  • 吉62-1:大泉学園駅南口行
  • 吉62-2:武蔵関駅入口行(土曜のみ)

のりぱ5

  • 吉63:柳沢駅通り経由 保谷駅南口行

のりば6

のりば7

  • 吉60:石神井公園駅北口経由 成増町
  • 吉60-1:吉祥寺通り入口・上石神井駅経由 西武車庫前行
  • 吉60-3:吉祥寺通り入口・上石神井駅経由 石神井公園駅北口行
  • 吉60-4:吉祥寺通り入口経由 上石神井駅行(平日のみ)

のりば8

中央口[編集]

以下のバスの発着以外にも路線バスの降車専用停留所にもなっている。停車するのは小田急バス京王バス東の公園口から発車する便で、吉03と境92の両系統は終日、それ以外の便でも夕方以降はすべて中央口に到着する。なお、小田急バスの中央口に到着するバスの行先は「吉祥寺駅中央口」に設定されている。

のりば10

公園口[編集]

駅近くの吉祥寺駅(当駅南口の井の頭通り沿い)に小田急バスと京王バス東の路線が、同停留所近くの吉祥寺駅南口に関東バス(ムーバス)が乗り入れる。主に南西側に向かう路線が発着する。

小田急バスは吉祥寺営業所 (A) と武蔵境営業所 (C) 、関東バスは武蔵野営業所 (B) 、京王バスは調布営業所 (L) がそれぞれ担当する。各路線の詳細は営業所記事を参照。

のりば1

のりば2

  • 吉02:新川・下本宿・ときわ橋経由 千歳烏山駅行 (A)
  • 吉12:三鷹台団地・下本宿経由 北野行 (A)

のりば3

  • 吉01:新川・三鷹市役所前経由 大沢行、新川・大沢経由 武蔵境駅南口行 (A, C)
  • 吉15:新川循環( A)
  • 境92:野崎八幡経由 武蔵境駅南口行 (C)

のりば4

のりば5

  • 吉13:牟礼団地行 (A)

のりば6

  • 吉04:新川・中原三丁目経由 野ヶ谷行、新川・中原三丁目・神代植物公園前経由 深大寺行 (A)
  • 吉05:新川・杏林大学病院前経由 調布駅北口行 (A)

のりば7

  • 吉03:新川・杏林大学病院前・新川団地中央経由 仙川行 (A)

のりば8

のりば11

  • 吉祥寺営業所行 (A)

のりば12

  • ムーバス:三鷹・吉祥寺循環 (B)

駅改良工事[編集]

JR東日本[編集]

2009年8月より、JR東日本が吉祥寺駅の高架橋耐震化と利便性改善のため、改修工事に着手しており、2014年の完成を目指している[24]

改修内容としては、

  • 北口と南口の自由通路を、現行の幅8メートルから倍の16メートルに拡幅・直線化し、構内の混雑緩和と利便性の向上を図る。
  • 改札の内外にエレベーター計3基を新たに設置し、多機能トイレも改札内に設け、バリアフリー化を進める。緩行線側は2011年2月26日から、快速線側は同年2月17日から使用を開始。
  • 中央口を1階から2階に移設して3つの改札口をすべて2階に集約させ、移動しやすいように改良。京王吉祥寺駅ビル・井の頭線コンコースとの通路も新設する。
  • びゅうプラザは2階中央改札前に移設。
  • 駅ビル「吉祥寺ロンロン」も開業以来初めて本格改修。店舗がリニューアルされ、耐震補強工事も実施される。第1期として本館2階部分が2010年4月に新装開業。第2期として他の部分が同年10月に新装開業。これに伴い名称が『アトレ吉祥寺』に変更された。
  • 街の顔となる駅ファサード等を整備する。

中央改札口の工事期間中は北口歩道上に仮設駅舎が設置され、仮改札口から北口方面に出入りしていた。

京王電鉄[編集]

高架橋となっている井の頭線の駅舎は、コンクリート躯体が井の頭公園・吉祥寺間開通時の1934年、鉄骨橋梁が1977年に構築されたもので、老朽化が進んでいたほか、耐震化工事も必要になっていた。そのため、2007年12月から2010年にかけて高架橋の改築とホームの改良工事を行った。工事の際には度々2つある井の頭線のホームのうち1つを閉鎖した。そして、2011年10月1日より公園口の南北自由通路の右側にエレベーターが新設され、2階の切符売り場・JR改札口だけでなく、3階の井の頭線の改札前へも運転する。

また、駅舎に隣接する京王吉祥寺駅ビル1970年の建築から40年近く経過し老朽化が進んでいたこともあり、2010年4月上旬から建て替え工事を行い、2014年4月に完成した。工事の間、テナントであるユザワヤ啓文堂書店丸井吉祥寺店内に仮移転していたが、新ビル完成後に各テナントとして再出店した。

付記[編集]

隣の駅[編集]

※東日本旅客鉄道の特急「成田エクスプレス」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

東日本旅客鉄道
中央線(快速)
通勤特快・中央特快・青梅特快
通過
通勤快速(下りのみ)・快速(土曜・休日、下り高尾方面は「各駅停車」扱い)
荻窪駅 - 吉祥寺駅 - 三鷹駅
快速(平日、下り高尾方面は「各駅停車」扱い)
西荻窪駅 - 吉祥寺駅 - 三鷹駅
中央・総武線(各駅停車)・T 東西線直通
西荻窪駅 - 吉祥寺駅 - 三鷹駅
京王電鉄
井の頭線
急行
久我山駅 (IN 14) - 吉祥寺駅 (IN 17)
各駅停車
井の頭公園駅 (IN 16) - 吉祥寺駅 (IN 17)
  • 沿線でのイベントなどの開催時には、通常の隣の停車駅との間にある以下の駅に停車することがある。
    • 花見シーズンの土曜・休日には、一部の急行が井の頭公園駅に臨時停車する。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]