「機動戦士ガンダムSEED」の版間の差分

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MBS製作により、TBS系列で2002年10月5日から2003年9月27日まで全50話が放送された。またMBS・TBSのみ2003年10月から2004年9月まで再放送された。
 
MBS製作により、TBS系列で2002年10月5日から2003年9月27日まで全50話が放送された。またMBS・TBSのみ2003年10月から2004年9月まで再放送された。
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続編に[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]がある。
  
 
==前述==
 
==前述==
 
:『∀ガンダム』を最後のガンダムと目論んだ富野の陰謀を見事破壊した作品である。バイダイの利益と意地をかけたテレビシリーズ。メカのデザインは∀でスタッフの力量で頭角を現し始めた新世代のデザインは放棄されており、商品展開を意識したため旧世代のデザインに戻っており、個々のパーツ毎に過去のロボットアニメのデザインと被るため、古臭く、ダサいデザインが目立つ。
 
:『∀ガンダム』を最後のガンダムと目論んだ富野の陰謀を見事破壊した作品である。バイダイの利益と意地をかけたテレビシリーズ。メカのデザインは∀でスタッフの力量で頭角を現し始めた新世代のデザインは放棄されており、商品展開を意識したため旧世代のデザインに戻っており、個々のパーツ毎に過去のロボットアニメのデザインと被るため、古臭く、ダサいデザインが目立つ。
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:しかし、前述の∀の新時代のデザインについては、バンダイの商業主義に反発した冨野氏の意図的な反逆('''わざとこの作品のMSを玩具販促に不向きな奇矯なデザインにした''')という事もあり、その辺は一概に断言出来ない向きもある。
  
 
==概要==
 
==概要==
 
:戦争物としているが正確には戦争を知らない人間が製作した戦争っぽいもの、または戦国戦さものが正しい。娯楽性を重視したため個々のキャラが自己の性格設定とは矛盾する行動を起こす。新人監督がやるには大目に見られるが中堅監督がやるには多少疑問を残す結果になる。
 
:戦争物としているが正確には戦争を知らない人間が製作した戦争っぽいもの、または戦国戦さものが正しい。娯楽性を重視したため個々のキャラが自己の性格設定とは矛盾する行動を起こす。新人監督がやるには大目に見られるが中堅監督がやるには多少疑問を残す結果になる。
 
:また大人からキャラを見た場合頭の悪い異常者と思えるようなキャラが多いが、子供達から見ればそれはヒーローであり、感情移入するには十分なキャラである。このアニメを楽しめるか楽しめないかはメインキャラ(キラ、アスラン、カガリ、ラクス)の4人に感情移入ができるかできないかで分かれる。
 
:また大人からキャラを見た場合頭の悪い異常者と思えるようなキャラが多いが、子供達から見ればそれはヒーローであり、感情移入するには十分なキャラである。このアニメを楽しめるか楽しめないかはメインキャラ(キラ、アスラン、カガリ、ラクス)の4人に感情移入ができるかできないかで分かれる。
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:また常識的におかしな行動をとるキャラ、脚本が多いため本来なら笑ってはいけないシーンでも笑ってしまうような事が何度も起こる。しかしその事をSEEDファンに言うと不快な思いをさせる可能性があるのでお勧めできない。つまりこの物語を純粋に楽しむためには深く考えようとしないことが大切である。
  
:また常識的におかしな行動をとるキャラ、脚本が多いため本来なら笑ってはいけないシーンでも笑ってしまうような事が何度も起こる。しかしその事をSEEDファンに言うと不快な思いをさせる可能性があるのでお勧めできない。つまりこの物語を純粋に楽しむためには子供の心というものが大切なのである。
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:但し続編『[[機動戦士ガンダム00|00]]』の内容の展開から、これらの問題はむしろ'''プロデューサーの竹田氏の差し金'''と思える部分が多々あり、現在の『ガンダム』シリーズを取り巻く、複雑な事情が垣間見える。
  
 
==メディア展開==
 
==メディア展開==
:SEEDはTVアニメオリジナルではない。[[装甲騎兵ボトムズ]]の展開の仕方を模倣し、TVアニメ以外で作品を補完する方法が採用されている。ただしボトムズと異なるところはSEEDはTVアニメと同時進行で外伝漫画が複数連載された事である。そのため個々の漫画やアニメ同士でストーリーが繋がっている。その事からもこのガンダムに対するサンライズやバンダイの力の入れ方が他とは異なる伺える。
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:SEEDはTVアニメオリジナルではない。[[装甲騎兵ボトムズ]]の展開の仕方を模倣し、TVアニメ以外で作品を補完する方法が採用されている。ただしボトムズと異なるところはSEEDはTVアニメと同時進行で外伝漫画が複数連載された事である。そのため個々の漫画やアニメ同士でストーリーが繋がっている。その事からもこのガンダムに対するサンライズやバンダイの力の入れ方が他とは異なると伺える。
:しかしTVの方の監督[[福田己津央]]がTVアニメの放映途中で初めの頃に企画された設定を何度も変えたため、色々な人物が尻拭いをする事になった。
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:しかしTVの方の監督[[福田己津央]]がTVアニメの放映途中で初めの頃に企画された設定を何度も変えたため、色々な人物が尻拭いをする事になった。しかしそういった氏の行動は、今作を通して自分の歪んだ政治思想を視聴者に流布、子供達を洗脳しようと目論んでいた売国奴・竹Pの思惑に対する痛快な反逆となったのもまた事実である。
 
:ちなみにコミックボンボンで連載されていた漫画版や外伝であるアストレイシリーズはアニメと比べると段違いに評価が高い。ボンボン版はアニメではかなりおかしい、というより無茶な形で戦死した(DESTINYでは生存していることになっているが、アニメ放映当時は宇宙空間に割れたヘルメットが漂うという明らかに死んだ扱いだった。しかしDVD版ではその描写が変更されている。)ムゥの最期が違い、多くの読者が納得できるような形になっているなどの改変が多い。
 
:ちなみにコミックボンボンで連載されていた漫画版や外伝であるアストレイシリーズはアニメと比べると段違いに評価が高い。ボンボン版はアニメではかなりおかしい、というより無茶な形で戦死した(DESTINYでは生存していることになっているが、アニメ放映当時は宇宙空間に割れたヘルメットが漂うという明らかに死んだ扱いだった。しかしDVD版ではその描写が変更されている。)ムゥの最期が違い、多くの読者が納得できるような形になっているなどの改変が多い。
:また尻拭いという形で最も割を食ったのは小説版の作者だろう。小説版ではアニメでは心理描写がかなり多く(一言も発さない場面が多い、脚本家によるただの時間稼ぎではないかと批判されている。実際両澤の遅筆ぶりは有名である。)、その描写の中でキャラがどういうことを考えていたのか、というような過程を明確に書かなければならなかったのである。
 
  
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==
 
:ストーリの大半は初代ガンダムを下地にしている。ただし、初代と異なるのはSEEDのメインキャラは政府首脳と積極的に関わり世界に直接影響を及ぼせるというところ。
 
:ストーリの大半は初代ガンダムを下地にしている。ただし、初代と異なるのはSEEDのメインキャラは政府首脳と積極的に関わり世界に直接影響を及ぼせるというところ。
 
:さらにアクションシーンの一部には歴代ガンダムのシーンの丸写しが使われている。他に過去のサンライズの作品からの流用も目立つ。
 
:さらにアクションシーンの一部には歴代ガンダムのシーンの丸写しが使われている。他に過去のサンライズの作品からの流用も目立つ。
:福田はかつて「W([[新機動戦記ガンダムW]]のこと)は綺麗ごと」と批判している。しかし、SEEDの物語はどう見てもキラたちによる、福田が批判した「綺麗ごと」でしかない。実際主人公サイドが完全な正義のように描かれている。
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:福田はかつて「W([[新機動戦記ガンダムW]]のこと)は綺麗ごと」と批判している。しかし、SEEDの物語はどう見てもキラたちによる、福田が批判した「綺麗ごと」でしかない。実際主人公サイドが完全な正義のように描かれている('''この辺はむしろプロデューサーの竹田氏の影響''')。…但し、最終的には世界の流れ自体は彼らの望む「ナチュラルとコーディネーターの融和」ではなく、むしろ'''より両者の溝が深まっていくような'''結末(今作だけでも、双方のかたちだけの講和というすっきりしない結末となっている)を迎えている分、その辺は「綺麗ごと」に対する監督なりのアンチテーゼと言えるのかもしれない。
  
 
==人気==
 
==人気==

2023年12月29日 (金) 19:46時点における最新版

機動戦士ガンダムSEED(きどうせんしがんだむしーど)はTVアニメ。

MBS製作により、TBS系列で2002年10月5日から2003年9月27日まで全50話が放送された。またMBS・TBSのみ2003年10月から2004年9月まで再放送された。

続編に機動戦士ガンダムSEED DESTINYがある。

前述[編集]

『∀ガンダム』を最後のガンダムと目論んだ富野の陰謀を見事破壊した作品である。バイダイの利益と意地をかけたテレビシリーズ。メカのデザインは∀でスタッフの力量で頭角を現し始めた新世代のデザインは放棄されており、商品展開を意識したため旧世代のデザインに戻っており、個々のパーツ毎に過去のロボットアニメのデザインと被るため、古臭く、ダサいデザインが目立つ。
しかし、前述の∀の新時代のデザインについては、バンダイの商業主義に反発した冨野氏の意図的な反逆(わざとこの作品のMSを玩具販促に不向きな奇矯なデザインにした)という事もあり、その辺は一概に断言出来ない向きもある。

概要[編集]

戦争物としているが正確には戦争を知らない人間が製作した戦争っぽいもの、または戦国戦さものが正しい。娯楽性を重視したため個々のキャラが自己の性格設定とは矛盾する行動を起こす。新人監督がやるには大目に見られるが中堅監督がやるには多少疑問を残す結果になる。
また大人からキャラを見た場合頭の悪い異常者と思えるようなキャラが多いが、子供達から見ればそれはヒーローであり、感情移入するには十分なキャラである。このアニメを楽しめるか楽しめないかはメインキャラ(キラ、アスラン、カガリ、ラクス)の4人に感情移入ができるかできないかで分かれる。
また常識的におかしな行動をとるキャラ、脚本が多いため本来なら笑ってはいけないシーンでも笑ってしまうような事が何度も起こる。しかしその事をSEEDファンに言うと不快な思いをさせる可能性があるのでお勧めできない。つまりこの物語を純粋に楽しむためには深く考えようとしないことが大切である。
但し続編『00』の内容の展開から、これらの問題はむしろプロデューサーの竹田氏の差し金と思える部分が多々あり、現在の『ガンダム』シリーズを取り巻く、複雑な事情が垣間見える。

メディア展開[編集]

SEEDはTVアニメオリジナルではない。装甲騎兵ボトムズの展開の仕方を模倣し、TVアニメ以外で作品を補完する方法が採用されている。ただしボトムズと異なるところはSEEDはTVアニメと同時進行で外伝漫画が複数連載された事である。そのため個々の漫画やアニメ同士でストーリーが繋がっている。その事からもこのガンダムに対するサンライズやバンダイの力の入れ方が他とは異なると伺える。
しかしTVの方の監督福田己津央がTVアニメの放映途中で初めの頃に企画された設定を何度も変えたため、色々な人物が尻拭いをする事になった。しかしそういった氏の行動は、今作を通して自分の歪んだ政治思想を視聴者に流布、子供達を洗脳しようと目論んでいた売国奴・竹Pの思惑に対する痛快な反逆となったのもまた事実である。
ちなみにコミックボンボンで連載されていた漫画版や外伝であるアストレイシリーズはアニメと比べると段違いに評価が高い。ボンボン版はアニメではかなりおかしい、というより無茶な形で戦死した(DESTINYでは生存していることになっているが、アニメ放映当時は宇宙空間に割れたヘルメットが漂うという明らかに死んだ扱いだった。しかしDVD版ではその描写が変更されている。)ムゥの最期が違い、多くの読者が納得できるような形になっているなどの改変が多い。

ストーリー[編集]

ストーリの大半は初代ガンダムを下地にしている。ただし、初代と異なるのはSEEDのメインキャラは政府首脳と積極的に関わり世界に直接影響を及ぼせるというところ。
さらにアクションシーンの一部には歴代ガンダムのシーンの丸写しが使われている。他に過去のサンライズの作品からの流用も目立つ。
福田はかつて「W(新機動戦記ガンダムWのこと)は綺麗ごと」と批判している。しかし、SEEDの物語はどう見てもキラたちによる、福田が批判した「綺麗ごと」でしかない。実際主人公サイドが完全な正義のように描かれている(この辺はむしろプロデューサーの竹田氏の影響)。…但し、最終的には世界の流れ自体は彼らの望む「ナチュラルとコーディネーターの融和」ではなく、むしろより両者の溝が深まっていくような結末(今作だけでも、双方のかたちだけの講和というすっきりしない結末となっている)を迎えている分、その辺は「綺麗ごと」に対する監督なりのアンチテーゼと言えるのかもしれない。

人気[編集]

人気があった。そのため続編、外伝(上記で述べた物とは異なる。)まで作られている。さらに今年秋に新番組が始まるという噂まで立っている。しかしSEED以降のガンダムは俗にいうキャラ系というものが多い。
そのためアンチSEEDだけどSEEDブームで新規ガンダムファンがついた事により、古参ファン好みの物もやってくれるだろうと甘い考えを持っている人にとっては大変つらい現実を見せ付けられている。
ガンダムエースであきまんこと安田朗は『SEEDは中興の祖』(ただしSEEDに対する皮肉に近い表現)と表現しているが古参の望む未来は永遠にくる事はない。なぜならSEEDブームに新規ファンになったのは古参とは異なる趣向の持ち主であり、むしろ敵対する趣向の持ち主である。将来はガンダムは新規ファン好みの物をメインにやって行くようになり、古参は駆逐されていくであろう。その現象の祖としてすでにガンダムエースというガンダム雑誌が創刊時とSEED後で相当異なり、新規ファン向けに偏りだしている。
キャラ系の危険なところはりぼんと同じで流行の移り代わりが激しい事である。企画側が古いファンの事を無視した行動をし続けると流行の終わりと共に急激に廃れる危険性がある。